税理士法人町田パートナーズ、町田公認会計士事務所 0120885860

2019.3.27

会計業界への貢献 ~会計事務所をブランディングし直す~

会計周りの職業は将来的にAIに置き換わる職業ランキングで、常にTOP10を走り続けています。資料を収集して、仕訳の入力をして、ミスのチェックをして、決算書を作成し、税務申告書の作成をする。この一連の作業はすべてクラウド化やAIツールによって自動化されることによって、手作業で行う必要はなくなる、そういう予測です。

これは私は本当にその通りだと思います。車の運転が自動になるというのに、いくら専門的な会計知識が必要とはいえ、データ入力とその判断が自動化されないはずがないです。完全自動化がまだ現実味が出ていないのは、マーケットがそこまで巨大ではないからだと思います。

しかし今後は、このマーケットがズバリ自動化されます(うちがそれをやりたい!)し、また周辺技術が揃ってくると、無理しなくてもどんどん自動化になります。

その後会計業界はどうなるのでしょうか?  

昨年の秋にエストニアという国に視察に行ってきました。(エストニアの記事はこちら→エストニア視察) エストニアでは会計事務所は、月5000円くらいで面倒な雑務をやってくれる会社、という扱いでした。

お隣の韓国も実はキャッシュレス比率が80%くらいと高く、インボイス方式(請求書データを国に登録する必要がある形式のもの)をとっており、税務申告が日本と比べるとシンプルです。その結果、税務申告までソフトでほぼ完結できます。そうすると、現在、現地の会計事務所は面倒な仕事だけ安くやってくれる会社、と言うような扱いと聞きます。

このままの流れで行くと、会計業界全体は

●今のような先生業としてリスペクトされるものではなく、雑用係のような会社になる

●サービスの単価はどんどん下がり、作業中心の業態となる

となってしまいます。このままの流れでもよいのかもしれませんが、私は会計事務所を改めてブランディングする時だと考えています。 

会計事務所が、単なる税金屋さん、作業屋さん、ではなく

「会社の裏事情まで精通した経営参謀として、

 経営上のあらゆる悩みに対して対応する。

 プロフェッショナルとして、心の許せる経営仲間として、

 大きな指針を示すメンターとして、

 中小企業を苦しみの経営から幸せの経営にシフトさせる」

という存在になるべきだと思います。会計事務所にはそうなれるポテンシャルが大いにあります。

・会社の数字をすべて把握している会計のプロフェッショナル

・中小企業の経営者と毎月1時間じっくり話す時間がある

・経営者から厚い信頼を得ていて、経営に関する相談相手として圧倒的No1の地位(※)

会計事務所が持っているポテンシャルと、果たすべき役割はものすごく大きいと思います。それに向けて会計事務所はこういうもの、という新しいブランディングのためにも、弊社がモデルとなりトライアンドエラーを繰り返し、成長していきたいと思います。

「私達の成長が会計業界の希望になる」

(※) 中小企業庁:中小企業白書2012 第3部 第2章 第1節「経営課題への対応」